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H27集団指導(制度の概要)

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Ⅵ. 急性期医療に係る診断群分類別包括評価(DPC/PDPS)について

2. 制度の概要



(1) 診断群分類の基本構造
① 「主要診断群(MDC:Major Diagnostic Category)」に分類。
 ・ 疾患分野ごとに18に傷病により分類される。
 ・ 例. MDC1:神経系疾患、MDC2:眼科系疾患 など)

② 主要診断群に分類後、診療行為(手術、処置等)、重症度等により分類される。

③ 指標
 ・ 傷病名・・・
    国際疾病分類であるICD10(ICD:International Classification of Disease)
 ・ 診療行為・・・
    診療報酬上の区分
 ・ 重症度・・・
    傷病ごとに評価する重症度

[主要診断群]
MDC1   神経系疾患
MDC2   眼科系疾患
MDC3   耳鼻咽喉科系疾患
MDC4   呼吸器系疾患
MDC5   循環器系疾患
MDC6   消化器系疾患、肝臓・胆道・膵臓疾患
MDC7   筋骨格系疾患
MDC8   皮膚・皮下組織の疾患
MDC9   乳房の疾患
MDC10  内分泌・栄養・代謝に関する疾患
MDC11  腎・尿路系疾患及び男性生殖器系疾患
MDC12  女性生殖器系疾患及び産褥期疾患・異常妊娠分別
MDC13  血液・造血器・免疫臓器の疾患
MDC14  新生児疾患、先天性奇形
MDC15  小児疾患
MDC16  外傷・熱傷・中毒
MDC17  精神疾患
MDC18  その他



(2) 診断群分類の構成
 すべての診断群分類は、数字と’x’からなる14桁の診断群分類番号で表され、桁ごとに意味を持つ。

[診断群分類の見直し]
 診断群分類は、臨床専門家等により構成されるMDC毎作業班における見直し案の報告、及びDPC対象病院等の退院患者に係る調査に基づき、診療報酬改定時のほか、高額薬剤の保険収載等に応じて部分的には随時見直されている。
 現在は、18主要診断群、504疾患、2873診断群分類、うち包括対象の分類は2309分類(平成26年度改定における数)から構成されている。

[診断群分類番号(14桁)の構成]

0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x


① 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
傷病名(Dignosis):
  主要診断群(MDC:Major Diagnostic Category) 18種類

② 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
傷病名(Dignosis):
  傷病名の細分類

③ 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
入院目的

④ 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
年齢・出生時体重等

⑤ 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
手術

⑥ 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
手術・手術等1

⑦ 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
手術・手術等2

⑧ 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
副傷病

⑨ 0 1 0 0 1 0 x x 9 9 x 0 x x
重症度等



(3) 診断群分類の決定方法
・ 診断群分類は、「医療資源を最も投入した傷病」により決定。
・ 「医療資源を最も投入した傷病名」とは、入院期間全体を通してみて、治療した傷病のうち、最も人的・動的医療資源を投入した傷病のこと。
・ 1入院中に複数の傷病に対して治療が行われてた場合でも、「医療資源を最も投入した傷病」は一つに限る。
・ 「医療資源を最も投入した傷病」が不明な時点では、「入院の契機となった傷病」に基づいて診断群分類を決定する。
・ 包括評価の対象診断群分類に該当しない患者は出来高算定となる。


[診断群分類の決定の手順]
① 「医療資源を最も投入した傷病名」の決定

② 「医療資源を最も投入した傷病」に対応するICD10が分類されている診断群分類の検索

③ 診断群分類を決定するために必要な診療行為等に基づく診断群分類の決定。(診断群分類ツリー図、定義テーブル、診断群分類点数表、診断群分類電子点数表を活用する。)

※ 診断群分類点数表
 包括評価の対象となる診断群分類ごとに1日当たり点数等を規定している。

※ 診断群分類ツリー図、定義テーブル
 「ツリー図」は包括評価の対象外となった診断群分類を含めて、全診断群分類を体系的に図示しているもので、通知により示されている。
 「定義テーブル」には、「ツリー図」の分岐の基準の定義を記述している。

※ 診断群分類電子点数表
 各医療機関における医事会計システムに対応しやすい形に整えた診断群分類点数表、定義テーブルである。


[診断群分類決定までの流れ]
① ICD分類に基づく傷病名により分類
② 診療行為(手術、処置等)により分類

最も医療資源を必要とした傷病名(主治医の判断により決定)
    ⇓
  手  術
    │
    │- 手術A - 手術・処置 - あり ⇒ 診断群分類A
    │                  - なし ⇒ 診断群分類B
    │
    │- 手術B - 副傷病   - あり  ⇒ 診断群分類C
                       - なし ⇒ 診断群分類D



(4) 平成26年度DPC制度対象病院の基準
① 一般病棟入院基本料等の7対1、又は10対1入院基本料に係る届出

② 診療録管理体制加算に係る届出

③ 標準レセプト電算処理マスターに対応したデータの提出を含め、厚生労働省が毎年実施する「DPC導入の影響評価に係る調査(特別調査を含む)」に、適切に参加

④ 上記③の調査において、適切なデータを提出し、かつ、2年間(10ヶ月)の調査機関の(データ/病床)比が0.875以上



(5) 包括評価の対象患者
① 包括評価の対象患者は、一般病棟の入院患者のうち、包括評価の対象となった「診断群分類」に該当した者。

② ただし、以下の者を除く。
 ・ 入院後24時間以内に死亡した患者、生後7日以内の新生児の死亡
 ・ 臓器移植患者の一部
 ・ 評価療養を受ける患者
 ・ 一部の特定入院料等の算定対象患者
 ・ その他厚生労働大臣が定める者