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院内感染対策指針(感染症の発生時の対応と発生状況)

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4 感染症の発生時の対応と発生状況

【4-1 サーベイランス】
 日常的に当院における感染症の発生状況を把握するシステムとして、対象限定サーベイランスを必要に応じて実施し、その結果を感染対策に生かす。
(1) サーベイランスの実施範囲
 カテーテル関連血流感染、手術部位感染、人工呼吸器関連肺炎、尿路感染、その他の対象サーベイランスを可能な範囲で実施する。

【4-2 アウトブレイクあるいは異常発生】
 アウトブレイクあるいは異常発生は、迅速に特定し、対応する。
(1) 情報管理
 施設内の各領域別の微生物の分離率並びに感染症の発生動向から、医療関連感染のアウトブレイクあるいは異常発生をいち早く特定し、制圧の初動体制を含めて迅速な対応がなされるよう、感染に関わる情報管理を適切に行う。
(2) 解析のフィードバック
 臨床微生物検査室では、業務として検体からの検出菌の薬剤耐性パターンなどの解析を行って、疫学情報を日常的にICT及び臨床側へフィードバックする。
(3) 外注業者との連携
 細菌検査等を外注している場合は、外注業者と緊密な連絡を維持する。
(4) 相談窓口の活用
 必要に応じて地域支援ネットワーク、日本環境感染学会認定教育病院を活用し、外部よりの協力と支援を要請する。日本感染症学会施設内感染対策相談窓口へのファックス相談を活用する。
(5) 保健所への報告
 報告の義務付けられている病気が特定された場合には、速やかに保健所に報告する。